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山本 春也; 楢本 洋; 土屋 文*; 青木 康
Functionally Graded Materials 1996, 0, p.719 - 723, 1997/00
本研究では、X線用ミラー等に応用が期待される多層膜材料の創製およびイオンビームを用いた構造解析法の開発を行っている。最近、我々のグループではサファイア単結晶基板上に電子ビーム蒸着法により単結晶NbおよびCu/Nb多層膜の成膜に成功した。本研究では電子線回折(LEED)を用いての単結晶層の成膜時の基板温度等の条件を調べ、さらにRBS/チャネリング等のイオンビーム解析法により多層膜の結晶性および結晶面方位の異なる基板上に成長するNbおよびCuの結晶面の関係を明らかにした。以上のことについて報告を行う。
中野 純一; 藤井 貴美夫; 山田 禮司
Functionally Graded Materials 1996, 0, p.439 - 444, 1996/00
優秀な高温特性を有する黒鉛材料が原子力をはじめとするさまざまな分野において使用されている。黒鉛材料の耐酸化性改良のため、気相拡散反応により作製したSiC/C傾斜組成黒鉛材料の研究を行っている。このSiC/C傾斜組成材の耐熱サイクル特性および機械的性質については、既に報告している。SiC/C傾斜組成材の熱拡散率について、試料のSiC/C傾斜層の厚さおよびSiC濃度(mass%)を変化させて、レーザーフラッシュ法により測定を行い、SiC/C傾斜層の熱拡散率におよぼす影響を調べた。加えて、SiC/C傾斜組成材の比表面積測定を行った。測定に用いたSiC濃度の範囲内では、熱拡散率におよぼすSiC/C傾斜層の影響はほとんどみられなかった。
斎藤 滋; 坂本 直樹*; 西田 精利*; 河村 弘
Functionally Graded Materials 1996, 0, p.215 - 220, 1996/00
現在ベリリウムは、ITERプラズマ対向材料の有力な候補材料として位置づけられている。このベリリウムは、銅合金製ヒートシンク材料と接合された形態で用いられるが、プラズマからの非常に高い熱負荷及び中性子束に曝されるため、これらに耐え得る、信頼性の高い接合技術の確立が求められている。そこで我々は、傾斜機能材料としてベリリウム/銅焼結体を用いたHIP法による拡散接合法を提案し、ベリリウム/銅合金の接合技術開発を開始した。今回は、予備的な評価として、ベリリウム/銅焼結体の熱物性評価を行った。熱伝導率測定結果から、50%以上銅を含有する焼結体は、ベリリウムの熱伝導率を上回っており、傾斜機能材料として、より好ましいことが明らかとなった。本シンポジウムでは、熱膨張係数測定結果についても報告する。